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写真: 水素のチカラを実感!日本初 親子で行く燃料電池バスツアー

都営交通は日本初となる燃料電池バスを用いたツアー企画「水素のチカラを実感!日本初 親子で行く燃料電池バスツアー」を、8月19日(土)、20日(日)、26日(土)に実施しました。

2017年8月現在、国内で市販化され、営業運行している燃料電池バスは都営交通が所有する2台のみ。

この貴重な2台のうち1台を利用し、20人の親子が近未来のエコなエネルギー・水素について学び燃料電池バスの電力でカレーづくりを楽しんだ8月19日(土)の様子をレポートします。

水素のチカラを実感!日本初 親子で行く燃料電池バスツアー

<バスツアーレポート>

燃料電池バスの静かさと快適な乗り心地に驚き!

燃料電池バスの静かさと快適な乗り心地に驚き!

出発は多くの路線バスや観光バスが行き交う東京駅。出発時刻より早く集合した参加者たちの前にお待ちかねの燃料電池バスが。周囲のバスが特有のディーゼルエンジン音を発するなか、エンジンを持たないこの車両はまさに音もなく、静かな走りで登場すると、乗車する多くの親子連れが「本当に静かなんだね」と驚きの表情を見せました。
いつもは路線バスとして活躍していますが、今日は"貸切ツアー"での運行。珍しい車両、珍しい電光掲示に道行く人々も足を止めて見ていました。

車内で簡単な説明が済むといよいよ出発!通常、バスのエンジンは車体後部にあるため後方の座席ほど騒音は大きく聞こえますが、燃料電池バスの車内は走り始めても静かなまま。
また、電気モーターで車輪を駆動するためギアチェンジの必要もなく、揺れや振動が少ないことも特長です。
「静かだから話がしやすいね」と、景色を眺める親子がニッコリ。
「あまり揺れないから電車みたい」「乗り心地が快適だね」という声もくっきり聞こえてきます。

環境に優しいクリーンなエネルギー・水素について学習

環境に優しいクリーンなエネルギー・水素について学習

約30分のドライブを経て到着した水素情報館「東京スイソミル」は、燃料電池バスも使用している水素について、さまざまな体験をしながら楽しく学べる総合学習施設です。
エントランスに展示されている燃料電池自動車・トヨタ「MIRAI」が、燃料電池バスと同じように水素で発電して走ることを知った子どもたちは、興味深く観察していました。

「東京スイソミル」では、水素エネルギーの可能性や水素社会のしくみについてのレクチャーを受けたり、タッチパネルによるクイズを楽しんだりしながら水素について学ぶことができます。
そして子どもたちは自転車を漕いで作り出した電気で、水を電気分解して水素を生成する実験にも挑戦。自分たちが作り出した水素で動くラジコンを走らせると、水素が身近なエネルギーであると実感することができます。
この日は夏休み期間の土曜日ということもあって、ツアー参加者以外にもたくさんの子どもたちが訪れていました。

親子そろって燃料電池自動車のペーパークラフトづくりも体験し、最後は都営バスのマスコットキャラクター「みんくる」と「東京スイソミル」のキャラクター「スイソン」に見送られ、次の目的地へ向かいます。

水素ステーションで充填作業を見学

「クルマにガソリンを入れるところは見たことがあるけど、水素はどうやって入れるのかな?」そんな疑問を解決するため、江東区にある「イワタニ水素ステーション東京有明」へ立ち寄りました。
ここは、都営交通の燃料電池バスが日常的に水素を充填している施設なので、普段通りの充填作業を見学します。

ガソリンと違って目に見えず、さらに臭いもない水素がどのようにバスへ入っていくのか、大人も子どもも興味津々です。
「漏れたりしないのかな?」「危なくないのかな?」という質問に、水素ステーションのスタッフが「注意して扱えば安全です」と答えてくれました。
ちなみに、バスに充填する際は気体になっている水素ですが、水素ステーションでは、水素をマイナス253℃まで冷やして液体にした状態で貯蔵されているそうです。この日は、2.45キログラムの水素を燃料電池バスに充填しました。

いよいよ燃料電池バスで作り出す電気でカレーづくり!

そしてツアーの参加者一行は、都心近くでバーベキューが楽しめる施設として人気の「WILD MAGIC(ワイルドマジック)」に到着。普段、バスが乗り入れることは無いうえ、珍しい燃料電池バスの登場に、一般利用客からも熱い視線が注がれます。

ここでは、いわゆる炭火を使ったバーベキューではなく、燃料電池バスが作り出した電気を利用して皆でランチを調理。燃料電池バスに外部給電器という装置を接続して、電圧を変換することで、家庭用の100Vの電源として利用することができるんです。4台のIHクッキングヒーターと2升炊きの大きな炊飯ジャーを接続して準備は完了。20人の参加者が4つのテントに分かれ、燃料電池バスだけの電力で調理スタートです。

ちなみに、ランチのメニューは、「銀座ろくさん亭」「懐食みちば」の主人で、初代「和の鉄人(料理の鉄人)」としても知られる道場六三郎氏が、このツアーのため特別に考案した「炊き込み東京カレー トマトあん」です。
そして、「銀座ろくさん亭」の宮永賢一料理長が子どもたちに料理のレクチャーをしてくれます。

この日用意された食材はすべて東京産。まずは玉ねぎと豚肉を炒め、さらにニンジンやジャガイモなど野菜に火を通しながらカレーだしを加えます。
このだしでお米を炊き、とろみをつけたそばだしにトマトを入れたあんをかけて完成です。
自分たちの手で作った喜びも加わり、抜群の美味しさ。おかわり希望者続出で、ペロリと平らげてしまいました。
(ページの最後にレシピも掲載していますので、ぜひ作ってみてください)

バーベキュー場でIHクッキングヒーターを使う調理は、多くの人が初体験。
「バスが作った電気で料理するのは不思議な感じ」、「アウトドアなのに家と同じ感覚で料理ができた」、「燃料電池バスが増えれば環境にも優しいし、いざという時も役に立ちそう」といった感想が聞かれました。

<燃料電池バスの"いろは">

水素で発電しながら走る、排気ガスゼロのクリーンなバス

ガソリンや軽油で走る一般的な自動車とは異なり、燃料電池バスの燃料源は水素と酸素。
この地球上にたくさんあるエネルギー、水素を使って発電し、電気モーターを回すことで車体を動かすのです。
ガソリンや軽油などの燃料を燃やして走るクルマは、エンジンから二酸化炭素や有害物質を含むガスを排出しますが、燃料電池バスが排出するのは、きれいな水だけ。
道路周辺の空気を汚さない燃料電池を使った自動車やバスは、地球の未来を考える技術として、いま世界で注目されています。

"トヨタが世界に先駆けて実用化したシステムを搭載した燃料電池バス"

都営交通が導入した燃料電池バスは、トヨタ自動車がFCV(燃料電池自動車)「MIRAI」用に開発したFCスタック(発電装置)や水素タンクを採用しています。
すでに市販車として実績を持つ装置を使用しているため、信頼性の高さなどメリットも多く、乗用車とバスという重量やサイズの差は、FCスタックを2基搭載することで性能を補っています。

エンジンがないから騒音は少なく、クルマの中も外も快適

燃料電池バスが走る仕組みは、タンクに充填した水素を大気中の酸素と結び付け、水を生成する過程で発生する電気をモーターへ送り、タイヤを回転させるというものです。
FCスタックの内部で起こる水素と酸素の結合は、化学反応なので、とても静か。
「燃料」といっても水素を燃やすわけではなく、ガソリンや軽油を燃やす際にエンジンが発生させる騒音もありません。
さらに、電気モーターを使用する燃料電池バスはスピードを上げてもギアを変える必要がないため、トランスミッション(変速機)がなく、振動が少ないことも特長です。
車内が静かで非常に快適であることはもちろん、街の騒音減少にも役立っています。

都営交通は全国に先駆けて燃料電池バスを導入。現在2台が運行中

都営交通が営業運行している燃料電池バスは、現在2台。東京駅丸の内南口と東京ビッグサイトを結ぶ都05-2系統を毎日走っています。
実証実験としてテスト導入されているケースを除けば、全国で稼働している燃料電池バスは、実は日本でこの2台だけ。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年に向け、より多くの燃料電池バスを導入し、クリーンで静かな移動をお楽しみいただけるように計画を進めています。

広くなった車内空間

燃料電池バスの外観は、水素から連想される水色の波紋をデザインしたカラーリングが特徴です。
燃料電池の採用にともない、車体の設計も変更され、ホイールベース(前輪と後輪の車軸の間隔)が50cmも長くなり、ノンステップで移動できる面積が大きく増えました。
さらに、これまで車体の内側に収納されていた後部のドアが外側へスライドする方式に変わり、車内の空間が広くなったことで、混雑時でも移動や乗降がスムーズにできるようになっています。

電気で動くけど電気自動車とは違う、燃料電池バスのメリット

電気を利用してモーターを回し車体を動かすという仕組みは電気自動車バス(EVバス)と共通ですが、燃料電池バスとEVバスの大きな違いは、エネルギーを充填するために必要な時間と、航続距離(走り続けることができる距離)の差にあります。
EVバスを同じ駆動装置で走らせると、ひと晩かけてバッテリーを充電する必要があり、特別な急速充電器を使用しても数時間かかってしまいます。
しかし、燃料電池バスなら水素を充填するのに必要な時間は、わずか15分ほど。
航続距離もEVバスが50〜80kmであるのに対し、燃料電池バスは200kmと長く、しっかりと営業運行を行うことができるのです。

燃料電池バスは走る発電所、いざというときには電化製品も動かせる

燃料電池バスが「FCスタック」で作り出す電気は、走行用のモーターを回すほか、ライトや空調などさまざまな装置を動かすために使用されますが、電圧を変換する外部給電器を用いることで、一般家庭で使用される100V用の電化製品や200Vの大型照明設備などを利用できるようになります。
まさに「走る発電所」ともいえる燃料電池バスは、排気ガスや騒音を発生させるエンジン式の発電機とは異なり、クリーンかつ静かに電気を作り出せることから、自然災害など有事の際に、停電した避難所などで電力を供給することも視野に入れ開発されています。
燃料電池バスが供給できる電力量は最大で235kWhと大きく、避難所でも約4日分(※一般的な家庭で約18日分)の電力を賄うことができると想定されています。

<人気YouTuber「がっちゃん」も参加!>

20日の回には人気YouTuberのがっちゃん(がっちゃんねる★TheGacchannel)もツアーに参加してくれました。ツアーの様子をレポートしてくれたのでこちらもぜひチェックしてみてくださいね!

<炊き込み東京カレー トマトあん レシピ>

道場六三郎氏考案の特別なレシピです。和のテイストで大人から子どもまで楽しめる味ですので、ぜひ東京の食材で作ってみてください。

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